N4はN5を広げて、長い文、場に出てくる助詞の増加、語彙と漢字の厚みを加えます。ほどよい複雑さの日常会話の日本語だと考えましょう。このレベルでは、小技より継続と幅が効きます。
N4が求めるもの
- 日常の話題と、少し長めの文章
- 過去・否定・て形、助詞、よく使う節の確かな理解
- 数百字の漢字と、およそ1500〜2000語(目安)
3つのパート(言語知識・読解・聴解)はN5から一段上がります。節のつながりが増え、丁寧体と普通体の行き来が増え、2行にまたがる情報を結べるかを見る設問が出ます。
12〜14週のロードマップ
平日は60〜90分、または短い2つのまとまりに分けて。
- 文法を広げる(1〜8週)
- 1日2〜3項目。各項目で自作の文を3〜5つ。
- 働きでまとめる(理由を述べる、対比、提案)。
- SRSで語彙(1〜14週)
- 1日20〜30語。訳だけより、例文の多いカードを。
- 漢字:認識+手書き(1〜14週)
- 1日10〜15字。形の記憶のために筆順を練習。
- 読む体力(3〜14週)
- 短い記事、案内、レベル別読み物。リズムのために音読を。
- 聴解とシャドーイング(1〜14週)
- 1日15〜20分。語が「浮かび上がる」まで短い音声を繰り返す。
週末:時間を計るセクションを1つと、誤りを直す時間無制限の見直しを1つ。
週ごとの見取り図(例)
- 1週:N5を復習し、N4の助詞(までに、とか、しか、だけ)と、名詞・形容詞の修飾を足す。
- 2週:つなぎ以外のて形の働き(〜ておく、〜てみる、〜てしまう)、誘いと許可。
- 3週:普通体と丁寧体の行き来、依頼、提案(〜たほうがいい、〜ほしい、〜ましょう)。
- 4週:連体修飾節、名詞化(の/こと)、基本の条件形(〜たら、〜と)。
- 5週:理由と対比(から/ので、けど/が)、数量(過ぎる/すぎない、もう/まだ)。
- 6週:目的と結果(ために、ように)、可能(〜られる)をN4の範囲で。
- 7週:集中復習の週+最初のフル模試セクション。
- 8〜12週:文法の「家族」を回し、読む長さを伸ばし、聴解を安定させる。
- 13〜14週:固めて、弱い家族に戻り、時間制限セットで速さを上げる。
毎日の小さな流れ(60〜90分、または35分×2)
- 復習 → 文法 → 語彙 → 漢字 → 聴解
- 産出の宿題:今日の文法で自作の文を4〜6つ声に出す。
- ミニ作文:2日に1回、60〜90語の日記。
押さえたい文法の家族(N4の範囲)
- 条件:〜たら、〜と(基本の予測)、〜なら(前提がある場合)
- 目的:〜ために、〜ように(目標と可能の言い分け)
- 理由・対比:から/ので、けど/が
- 依頼・提案:〜てください、〜たほうがいい、〜ましょう
- 可能:〜られる(基本形)
混ざらない漢字
部品か音符の手がかりでまとめ、各字を筆順つきで2〜3回書きましょう。
- 手 → 持、払、打(手へん)
- 言 → 話、計、記(ごんべん)
- 貝 → 買、費、負(貝=お金に関わるもの)
音符の並びで繰り返される読みに気づき、実際に出会う用例の熟語を作りましょう。
読解:文から短い文章へ
- 音読してリズムと切れ目を安定させる。
- 読む前に設問をざっと見て、何を探すか決める。
- 読んだあと、段落ごとにやさしい日本語の一文でまとめる。
聴解の型
- 設問文から結末を予測する。
- 合図の語を書きとめる(でも、だから、そして、それで)。次に来るものを教えてくれます。
- 一文ずつシャドーイング。完璧な速さより、なめらかなリズムを。
模試と誤りの修復
- 毎週末に時間を計るセクションを1つ。誤りを理由で分ける:文法の穴、未知語、漢字の取り違え、速さ。
- 直し方:誤りごとに新しい例文かカードを1つ。週の半ばに、似た設問で直りを確かめる。
素材
- JLPT公式のサンプル問題(読解・聴解)
- 働きでまとめたN4文法のリストと、短い例文集
- 部品グループでまとめたN4の漢字と、筆順の参照
- レベル別読み物(N4)と、文字起こしつきの短い音声
指標
- 1000語あたりの未知語、1日の復習時間、時間制限セットの正答率
- 段落要約の質(要点をつかんだ一文)
- 部品グループごとの漢字認識の正確さ
Kanji KoiがN4で役立つところ
- 案内つきの筆順アニメーションが、似た形を分けます(言と話、買と貝)。
- 部品と音符のまとまりが、家族の認識を速めます。
- 適応型SRSが、復習の山をつくらずに1日20〜30を支えます。
- 1日数字のなぞり書きが、形の記憶を固めます。
- オフラインモードが、通勤時間サイズの学習で連続日数を保ちます。
今日の文法を、Kanji Koiの語彙・漢字カードと結びつけて、練習の文がいま学んでいる語を使い回すようにしましょう。この密な往復が、試験当日の想起を速めます。
よくある質問
- Q:語と表現、どちら?
- A:できればフレーズ単位で。N4から先でずっと効いてきます。
- Q:全部手書きすべき?
- A:いいえ。1日数字を筆順つきで書けば、認識は十分に強くなります。
- Q:聴解の音声はどのくらいの長さ?
- A:短めです。難しさは注意力と予測にあり、母語話者の速さではありません。
漢字にかぎって言えば、筋道だった筆順練習が形を分け、認識を速めてくれます。